成功者の習慣

成功を身につけるのはピラミッドを構築する作業である。

「報告・連絡・相談」は必要ない!?

 「ホウレンソウ」は大事

 ホウレンソウと言えば「報告」「連絡」「相談」の略で、上司への基本中の基本と定められている。仕事をスムーズに進めるための欠かせないビジネス用語ともいわれ広く定着している。

 上司と部下との上下関係においての意思疎通を目的にしている。

 

ホウレンソウの問題点

ここに大手予備校の講師がこういう怒りを告発している

「授業の手を抜いて指導報告書を書く時間を捻出してる。もうほとんど作業だね(笑)。正直に言って、生徒の力を伸ばそうとか、わかりやすい授業をしようとかは考えてないし、そんな余裕はないよ。」

元塾講師のバイトが語る。大手個別指導塾に絶対に通ってはいけない理由【評判最悪】 - 今日はこれを証明しようと思う。

 教論の9割が授業や生徒の指導より業務に追われている

教諭の9割近くが「負担感がある」と答えた業務は「国と教育委員会の調査対応」だった。7割以上が「保護者からの苦情対応」や「研修リポートの作成」をあげた。いずれも授業や生徒指導とは別の仕事だった。

苦情対応や報告書、先生の7割「負担」 文科省が初調査:朝日新聞デジタル

 

考えさせられるのが誰のための教育かということ!

ホウレンソウはまさに上司と部下という命令系統にある者の為に作られたに過ぎないのか?

 

東芝 粉飾決算

「チャレンジ」と称する過大な収益目標を掲げて部下にその達成を強いたため、担当者らはその目的に沿うかたちで利益を操作せざるを得なかったというのだ。

東芝粉飾決算疑惑、隠された2つの重大な問題 体裁だけの幕引き狙うも、騒動は続く | ビジネスジャーナル

 東芝社員がチャレンジした結果、大きな利益が完全なる虚像に

東芝にとってはパワハラは日常だった

 録音データには、次第に激昂していく上司の様子が残されていた。
上司:「何をやっているんですか。いい加減にしてくださいよ。何ですかこれ」
スピーカーからの音声がひび割れるほどの大声で罵倒する上司。怒鳴り声の合間には、ドンドンと激しく資料で机を叩く音も録音されている。
 上司:「全然話になってないって。何人(部下を)出して、いくら稼いでいくらになる。残りの7000万はこうやって出します。
そういうのを出してこいよ。それが施策でしょ。(カンパニー社長が出席する)会議でテーマ(施策)はあります、(チャレンジ目標の達成は)できますと言ったでしょ」
 課長:「やりますとまでは言っていません」
 上司:「ダメです。そんな言い訳は通用しない。あの場でできますと言ったぞ。ああいう資料を作ってできませんってことなのか」
 課長:「がんばります、とは言いましたが…」
 上司:「あの場(会議)で『がんばります』って言ったことはイコール『やります』という意味ですよ。そうなってるじゃない。
じゃないとあの会議は何のためにあるんだ。そんな話は通用しない!数字を落とす(達成できない)のはあり得ない!」
 課長:「実力不足でできなかったんです」
 上司:「やるって言ったのに今さらナニ言ってるの。結果は結果。あんたが自分で(カンパニー)社長に対して、数字を落としたと説明してこいよ」

Investment News : 「社内はどこもかしこも地獄だらけ」東芝現役社員がチャレンジ強要の現場を録音・・・大声で罵倒、机を叩き無謀な施策を要求

 東芝的チャレンジが同様の全国の企業で行われ間違いを犯す可能性を欠片も疑わないのであろうまさに「ホウレンソウ」がビジネスの基本と言わんばかりに。

 

 横浜マンションが傾いた問題でも

旭化成の子会社旭化成建材によるくい打ち工事データ偽装も現場責任者が勝手にやったということになっているが、どう考えても東芝的チャレンジが行われていたと推測できる。当然、利益の確保、工期の短縮、原材料費の節約。ごまかせるべきところをギリギリごまかす。こには企業が大事にしている「ホウレンソウ」があり。親会社も含め公然とチャレンジした結果が報告されているのは間違いない。

 

目的をはき違えている管理職

  教育現場でも企業でも問題が起きるとそれを恐れるばかりに会議を増やし部下や先生に「ホウレンソウ」を求め、その都度書類を作成、書類を作ることが部下や先生の仕事になってしまった。部下や先生も報告さえしておけばいいので実際重要視するのは報告書を書くこと、それによりしわ寄せは当然本来しなければならない仕事に影響してくる。

 

報連相があるがゆえに

 報連相がそこに存在することで、責任が軽減され、指示されたことだけやればいいという考えになる。そこには自分で考えて仕事をするというスタイルも理想を 追求する姿勢もない。上司の顔色だけ見てその場をやり過ごしさえすれば月々の給料だけはもらえるという発想になる。自分に自由にやらせてもらえる権限など 存在していないのだから。

 

海外では「ホウレンソウ」などない

 プロの仕事には権限が与えられ、職責に関しては自由に仕事をさせてもらう、それは個人の大きな責任と共に仕事に対してのプロのプライド。報連相をなぜ強要されるのか日本社会は異様と見られている。

 

あえてホウレンソウをしない企業が出てきた

「小学生ではあるまいに、なぜ、いちいち連絡をしてくるのか。通話料も無駄だし、かけてくる社員の時間はもちろん、受ける事務員の時間も無駄」とばっさり切り捨てる。

 それだけではない。数年前、同社では営業日報も廃止した。

報・連・相(ほうれんそう)を禁止せよ:日経ビジネスオンライン

  今までの慣習を疑問に思い「報連相」を思い切って廃止する企業は伸びてゆくだろう。ただし、自分の責任においてやるからにはより高い結果が求められ、結果が出ない場合は解雇もあるという弱肉強食の世界。まさに外資。海外のボスは放置、相談しても自分で考えろという。冷淡な側面がある。

 

報連相は日本的な温かみ

 まず、責任の所在がすでに現場で働く社員ではなく上司になる。働く者にとっては何一つ罪悪感なく言われたことを言われたとおりにやったことになるので気持ちが楽、プロである必要がなく、そこそこで満足しさえすればそれでいい。良いように考えれば日本的な温かみがそこにあるのかもしれない。

 

まとめ

 はじめは報連相という仕組みは悪なんじゃないかと考えていたけど、そこにはメリットもあるなと考え直した。

報告はいらない自分で考えて結果だけ持って来いじゃあまりにも冷たい気がしてきた。

自分の活動に無理が出てきたときも他人へのヘルプも頼みやすいし上司も部下を守るという使命感もでてくる。

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