仕事は短期集中より長期ダラダラの方がいい理由
人間の体
100メートルを全力で走ったらどうなるだろうか?走りきった瞬間そこに倒れ込んで動けない、息が荒い、心臓はバクバクで汗が噴き出る。タイムは11秒、この後も全力で走ろうってはっぱをかけられる。しかし、もう1歩も動きたくない状態だ。
そこをのんびりゆっくり走ってきた奴にぬかされる。その時はオイオイやばいなと思い全力でまたも走る。走りきったら前より一層息が荒くなり心臓もバクバク破裂する勢いだ!
新車は慣らし運転をした方が車の持ちが良いことは多くの人が知っているはず。それに「急」とつく動作も良くない、急発進、急ブレーキなど普段の運転でもこれらはすべて車にとって良くないこと!
これ仕事に例えたらどうでしょう?仕事で走るのは最低でも8時間の長丁場。11秒やそこらで完全にへばる人間の体なのに、脳みそが8時間も持つ根拠はどこにもないわけです。
短距離より長距離型へ
早く仕事を終わらせる人が持ち上がられて優秀というレッテルを貼る会社。しかし、それって距離で見た場合どうなんでしょうか?マラソン選手は最初から全力で走るようなことはしません、登山家もゆっくり確実に無理せず登ってゆきます。
2か月3か月なら優秀な人は注目されるかもしれないですが、出世をする人は多分10年後20年後も確実に1歩ずつ上っている人が生き残っているのではないでしょうか。
日本人の働き方
日本人は長時間労働やサービス残業で働き過ぎだよって言われているけど、実は長時間ダラダラ仕事する方が楽なんじゃないかという説。
8時間も集中力が持続するなんて過去の経験から無理なことは誰れでもわかること、気持ちにムラがあることも8時間モチベーションが高いなんてこともありえない、そこで、適度にさぼりを入れつつ仕事をする振りをする。
時にサービス残業や休日出勤することでその罪悪感も消えふせるというわけ。
だから、さぼっていようがやる事やっていれば会社は何も言わない。
社畜というけれど
誰かが休めばその分仕事が増え、マイペースで疲れない走りをしたいのに、100メートル全力で走れと言わんばかりの負担がのしかかってくる。日本人は休む勇気がないのではなく仲間から冷たい心の叫びが聞こえてくるから休みにくいのだ!ちょっと風邪気味だし休めるなら休みたい誰しも思うこと、しかし休んだらみんな迷惑がかかる、休まれた時の大変さも身に染みてわかるから休めないのだ!
まとめ
つい最近10キロほど歩いたことがある。その時感じたのが、歩き続ければ何とかたどり着けるということを、ゆっくりでも1歩ずつ、歩きながらもお店に寄り道しながらでも。これって仕事や他のことでも同じなんじゃないかって、もし、走ったり休んだりしたら10キロも進めなかった気がする。
効率とか業績とかつい優先的にそれを求めるけれど、短期的な成果を求めるよりもいかに一歩前に進めたかのトータル距離のほうがはるかに重要視すべきかもしれないことを感じた。
むかし年功序列という制度があったけど、あの制度があったおかげで安心して子供を産むことができたはずで、あれが徐々に無くなってから日本は少子化に突入してしまったんじゃないだろうか?もう一度あの制度を復活させたら少子化問題も改善するのでは?