成功者の習慣

成功を身につけるのはピラミッドを構築する作業である。

「つまらない」を極めるとトップになれる!

 

 仕事は、たいてい「つまらない」

「好きなことで、生きていく!」

子供の将来の夢にYoutuberがランクインしたのは2~3年前からで今でも人気は高い。しかし、現実はスポーツ選手のように一握りの人しか成功できない世界だということである。

社会の労働力不足が深刻化するなか、ブラックだ!3kだ!(きつい・帰れない・給料が安い)とSNSで問題化し、多くの業界で社員の離職率の高さや担い手がいないことが常態化している。

「仕事つまらねえなー」

「今日も残業…ブラック企業だー」

と思い始める。

気がつけば同期で入ったあいつが辞めている。

空前の売り手市場も拍車をかけ「俺も好きなことで生きて行きてー」「残業がなく休みが多くプライベートが充実する会社の方がいい」と揺れ動きながら仕事をしている。

本音は仕事が「つまらない」ことなのである。つまらないからこそ、その企業の悪いところを探し残業がー、人間関係がー、と言い訳して辞めるのである。

そして、だいたい人手不足のところは誰がやって苦痛なのである。どんどん人が辞めて行く。求人を出しても人が来ない。現場はヘトヘト。

しかし、見る角度をちょっと変えれば、ライバルたちがこぞって辞めることでほとんどライバルが居なくなる。仕事を愚直に継続するだけで楽々トップに駆け上がるそこに競争はない。いや、何も言わずして周りがトップに押し上げてくれる。世界中のライバルがひしめくYoutuberで食べてゆくことは並大抵なことじゃないがそこならトップになり続ける。

 要するに、糞つまらない仕事を愚直にやり続けた者がトップになるのではないかとそう感じたのである。下手に理想を求めたり有能ぶったり上司に労働改善を求めたりするやつより「つまらない」仕事や作業を極めた奴が凄いのではないだろうか?

 

 節約や貯金は、たいてい「つまらない」

「ディズニーランドに行きたい」

「車ほしい」

「海外旅行行きたい」

旅行計画を立てる、ドライブ計画を立てる、それはもう楽しいことこの上ない。

方や節約や貯金はたいてい「つまらない」そのつまらないことをし続けなければならないのである。ちょっとしためんどくささや、楽しいことを諦め、美味しいモノを我慢する。ちっとも楽しくないのである。

しかし、この社会は先払いで楽しいことを手に入れられる。

車が欲しいなら自動車ローンがありますよ。旅行に行きたい人はカードローンで、そしてポイントもつくのでお得ですよと。

人の欲求や物欲はどんどん肥大化し生活の質を落とせなくなってゆく、その挙句更なる借金を積み重ねる。命を削りながら働いて得た給与の中から払わなくてもいい金利を払いつつ次なる楽しいことを追い求めてゆく飢餓的状態へ化してゆく。週末なのに「つまらない」何か面白いことはないという感じで面白いことを探し始める。

方や「つまらない」と思われる節約や貯金は人間への欲を節制し身の丈のあった生活をする。金銭感覚を正常にし、つまらないことを受け入れてゆく。

収入を増やす難しさを知り、1円でも節約するために知恵を絞り、貯金が増えてゆくことに楽しみへと転換してゆく。

 

人は借金する人を信用しない、友達や家族にさえ金貸してと言われたら、もうそいつと距離取ろうとする。その反面、節約をし貯金がしっかり出来る人をすごく信用する。

「貯金やっと300万になった」とか、「1000万円超えたよ」というのを聞くとコイツそんなに貯めてたのかと嫉妬と共にどこか尊敬のまなざしで見てしまう。普段から節約している行動とか見ていれば応援したくなる気さえするのだから金の魔力は絶大である。

 

営利を目的にしている企業には数字はつきもので、お金を扱うことを考えれば金にだらしない奴を会社は信用しない、1円でも節約する奴に任せたいのは当然だ、つまらない節約と貯金を愚直に極めた奴がトップになれる!

 

メタボ対策やダイエットは、たいてい「つまらない」

生活習慣病といわれるメタボリックシンドローム、ウエストが男性で85cm以上女性なら90cm以上で、高脂血症、高血圧、高血糖であるとメタボといわれ、将来糖尿病、心臓病、脳卒中といったリスクが高まる。

アメリカでは肥満と喫煙者は出世できないと言われ、自己管理ができないと判断される。それだけ精神や行動をコントロールすることが重要であり、信用基準とされてしまう。

このメタボ対策は実に「つまらない」。止まらない食欲を我慢する、飲みたいビールを我慢する。それを一生続けなければならないそうでなければ体型維持などできない。

生まれつきの体質で太らないとタカをくくっていても、中高年になってくるとそうも言ってられない。厚生労働省の統計によると糖尿病予備軍は1000万を超えている10人に1人という驚きの数字である。

 

人は見た目が100%というように、社会は人の見た目で判断される。中身より外見重視なのである。自分の健康や維持管理はその体型に現れることを世の中の人は良く知っているからだ。太っていても普段の生活には支障がないがどこかで痩せなきゃと思っていたりする、でも即座に何か影響するものでもないから後回しになってゆく。

運動とか食事制限は実に苦痛であり楽しいことではない。しかし愚直にそれに取り組んでいる姿と、その成果である体型は嘘をつかない。社会も会社もそれがよくわかっている。自己管理をしっかりできるものは、会社や部下の管理もしっかりできるという当たり前の法則が成り立つ。

自己管理を極めた者はトップになれる!

 

モノを処分するのは、たいてい「つまらない」

モノを買う時は楽しい。流行りの服、靴、鞄。いろいろ迷う、けど楽しい。しかし、買った分だけ物は増えてゆく。

処分するのは、とても迷う作業。まだ着れる…何かに使えるかも…思い入れもあるし捨てられない…。気が付けばどんどん部屋の中がモノだらけになってゆく。

モノだらけになれば掃除がしにくい、掃除がしにくければ埃が舞い、ダニや虫が住み着き悪臭の原因にも…。

 

モノを買えば必ず捨てる日が来る、その費用も発生する。買う時は値札を見ても、見えないコストやリスクを考える人は少ない。見えない費用が見えている人は余計なモノを衝動買いしようとは思わないそれを処分するのに相当なパワーを必要とするからである。

人はキッチンや部屋の中をいつも奇麗にしておくことが大変だということを知っている。すぐに散らかるし洗濯物や、流しの中が洗い物だらけになる。毎日のことだけにあたりまえのように奇麗にすることは「つまらない」というか苦痛である。

明日片付けよう、休みになったら掃除しよう。と思い先延ばしする。緊急でないだけにどんどん後回しにしてしまう。後回しにすればするほど大変になるのが掃除や家事なのでありそれが済んでいなければ新しく料理さえできないのである。

その「つまらない」ことを愚直に極めている人を人々は尊敬し信用する。そして自己管理ができる人として判断する。

会社も新しいプロジェクトだ、新規事業だと営利を求め模索する。その作業は楽しいモノであろう、しかし後片づけはとっても大変でそれをきっちりできる人を求めるはずである、それは皆が嫌がる「つまらない」ことだからだ。

後片づけがきっちり愚直にできる人はトップになれる!

 

 世の中の大事なことはたいてい「つまらない」

プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎 駿の仕事 「風立ちぬ」1000日の記録/引退宣言 知られざる物語 [DVD]

宮崎駿がNHKのプロフェッショナルで「世の中の大事なことはたいていめんどくさいんだよ。」という言葉がある。

言葉を変えれば、世の中の大事なことは、つまらない中にある。

貯金は楽しいことにつながる一つの通るべき道であり、その過程は普通につまらないことの積み重ねでできている。

いつも気持ちよく生活する空間づくりも掃除や処分といった「つまらない」作業の繰り返しでできている。

健康維持や自己管理もすぐに影響がないことで先延ばしにしたい気持ちを打ち払い行動する。それを行動しても誰一人として賞賛などされない「つまらない」積み重ねで維持されてゆく。

それは人間として信用される見えざる計りのようなものである。

「つまらない」を極めた者はトップになれる!間違いない!

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